英作文学習の要諦 − 日英表現の比較研究 −

『英作文学習の要諦』−日英表現の比較研究−
小林 永二 著(奈良大学名誉教授)
A5判 112p. 紙装丁(本体に回答集はございません)
ISBN: 4-900448-18-4

英語の諺に、“ Example is better than precept ”(「実例は教訓に優る)」というのがある。これは、英作文学習の際には誠に至言である。どんなに立派な説明を並べられても、単なる抽象的なコトバの羅列では、相手を真に説得出来るものではない。百の説法より、一つの具体的な実例の方が、遥かに説得力があり、又迫力もあるものだ。そこで本書では、出来得る限り具体的な実例を挙げ、英作文学習の真の手助けが出来るよう務めた。本編「翻訳作業に於ける日英表現比較の構図」 では、英語の各種表現を、日本語との比較という視点から25の項目に分ち、各項目毎に各々 Exercise を設けて応用練習の縁とした。因みに、これら25項目の英語表現の中には、例えば婉曲表現( euphemism )、擬声・擬態語表現(onomatopoeia)、口語表現(colloquilism)、擬人法(person) の表現の違いなども採用し、英語の各種の colorful な表現を出来得る限り紹介した積もりである。最後に付録として、「表現研究」の為の演習用英作文を130題追加集録した。英作文の応用力養成には格好の材料となるものと確信している。英作文はどちらかと言うと、学習者からは敬遠される科目であったと言えるだろう。しかしそれだけに、挑戦 (challenge)する相手としては、不足のない、ヤリ甲斐のある対象であるとも言える。ジックリ時間をかけて、真摯にこれと取り組めば、必ずやそれなりの興味が涌いて来るのではないか。その意味でも、本書がささやかながら英作文学習者に興味を持って御使用頂けるならば、筆者の最も幸甚とするところである。上記25項目の中には、その他にも「逐語訳(word-for-word translation)は避ける」、 「こなれた和風表現の扱い方」、「各句・格言(maxim)・諺(proberb)の活用法」等々、様々な興味深い項目が目白押しに並んでいる。
型番 TO-24
販売価格 1,990円(税181円)
購入数


Top